危険なドッグフードを知ろう

いつも与えているドッグフードは安全ですか?

肝臓病を患った犬のドッグフードの特徴

肝臓病を患った犬には、その療養の為の療養食を与える必要があり、動物病院で処方されます。
しかし、肝臓病のための療法食は、病気を改善するものではなく、悪化を遅らせたり肝機能を維持させたりするものです。
療法食で肝機能を維持し、同時に処方される薬との併用で治療を進めて行きます。

肝臓病を患った犬のドッグフードの特徴


●肝疾患に伴う高アンモニア血症や、肝性脳症を発病している犬に給与することを目的として調製
●消化率が高い植物性タンパク質と炭水化物使用
●銅、ナトリウムの含有量制限
●必須脂肪酸、亜鉛の含有量を調節
●高カルニチン、活性酸素物質配合
●カロリー源を炭水化物にし、タンパク質を必要最低限で調製

肝臓障害にまつわる病症


●高アンモニア血症
●肝性脳症状
●銅蓄積性肝疾患
●尿酸アンモニウム結石症
●肝細胞性疾患
●慢性炎症性肝疾患
●肝繊維症
●胆管疾患
●門脈シャント

肝臓には生命を維持するための様々な働きが備わっています。
有害物質の分解・解毒や栄養素の合成・貯蔵が主ですが、血液成分の一部の生成や働きや消化液の分泌などの多くの役割を持ちます。
このように肝臓は、多くの働きをするため、障害が起こると体中に多くの悪影響を及ぼします。

上述のように、肝臓の主となる働きの一つとして、有害物質の分解・解毒がありますが、その有害物質の代表的なものとしてアンモニアがあります。

アンモニアは、タンパク質が腸内細菌に分解され発生します。
その後、腸と肝臓を結ぶ門脈という血管を通じて肝臓へ送られ、肝臓で解毒されます。
しかしながら、肝機能が低下すると、アンモニアは解毒されず、血液中にアンモニアが増加します。
血液を介して体内にアンモニアが循環し、内臓や脳に様々な障害を及ぼします。

肝疾患が起こった場合、飼い主が分かる症状としては、下痢・嘔吐、多飲多尿、食欲減退、衰弱、痩せるなどがあります。
また、黄疸と呼ばれる、皮膚や眼球が黄色くなる症状が現れます。
肝臓は、沈黙の臓器と言われており、病気が進行しないとこのような症状が現れません。
気づいた時には重篤な状態になっていることも少なくありません。

犬は、本来肉食動物のため、タンパク質を多く必要とする動物ですが、肝疾患の際にはタンパク質の量を制限する必要があります。
上述のように、アンモニアを分解する能力が低下しているため、その発生源となるタンパク質を制限する必要があります。
この事により、アンモニアによる悪影響を軽減し、病状の悪化を遅らせたり維持したりするという目的があります。
しかし注意すべきなのは、軽度の肝炎なら、タンパク質は回復のために必要となるため、低タンパクの肝臓病用のドッグフードは与えてはいけない場合もあります。
また、成長期や授乳期の犬もまたタンパク質を多く必要としますので、フードの給与対象外となります。

肝臓病用のフードは、それだけで病気の改善を行うものではないばかりか、病気の症状や年齢によって、使わない方が良い場合もあります。
個人的な判断ではなく、獣医の指示に従い正しい与え方を心がけるのが肝心です。